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◆インフラ・イノベーション研究会では、2010年6月17日に第1回講演会を開催
しました。
「現場で使える情報技術とは?」
【趣旨】
点検・維持管理等の現場業務は、現在、各企業等のインハウスエンジニアが中心となり、直接現地に赴く「目視点検」が中心に行われている。今後、施設の急速な老朽化により監視が必要な点検箇所は増加するものの、技術者の退職等により点検を行う技術者が減少することが予想され、現地業務が十分に行えない事態が生じる可能性がある。このため、企業等ではRFIDやセンサを利用した現地情報の収集や点検記録のDB化等情報技術を活用した現場業務の効率化の取り組みを始めている。しかし、論文や関係誌等の報告によると、こうした現場での実証は多数行われているものの、実際の業務で利用している事例は一部に限られている。
こうした背景から、第1回講演会では「情報技術によるインフラ高度化」施策体系のうち「点検・維持管理等現場業務の効率化」をテーマに取り上げる。
パネリストには、研究の立場から「情報技術が点検現場に導入される理由、導入されない理由は何か」、現場を管理する立場から「実際の現場に情報技術を導入する場合の現場ニーズ・課題は何か」、また技術開発を行う立場から「現場で試行している情報技術の最新動向はどのようになっているのか」等について発表して頂き、その後「情報技術の現場への導入への期待と課題」について議論する。
また、インフラ・イノベーション研究会では、様々な知識や経験を結合して新しい価値を生み出すこと、産・学・官の横断的な人的・知的ネットワークを生み出すことを目的としており、講演会の終了後に参加者による交流会を開催する。
日 時:2010年6月17日(木) 16:00~18:30
場 所:東京大学 工学部2号館9階92教室(東京都文京区本郷7-3-1東京大学内)
【パネリスト】
- 点検維持管理現場における情報技術の利活用の可能性:
大阪大学 矢吹 信喜 様 - 高速道路の保全管理とICT:
(株)ネクスコ東日本エンジニアリング 藤原 博 様 - 社会インフラ向けユビキタスセンサネット、RFIDの活用:
(株)日立製作所 木下 泰三 様 - 東京大学 大学院 情報学環 特任教授 石川 雄章
【プログラム】
- 16:00~18:00:パネリスト発表(40分×3)
- 18:00~18:30:パネルディスカッション
① 大阪大学大学院 工学研究科 環境・エネルギー工学専攻 教授 矢吹 信喜様
題名
点検維持管理現場における情報技術の利活用の可能性
概要
点検維持管理部門は、設計・施工に比較すると情報技術の利活用の進展、いわゆるIT化が遅れていると言われているが、最近は、ICタグ(RFID)、センサ、データベース、3次元レーザースキャナなどの情報通信技術(ICT)への関心が高まりつつある。しかし、多くは実証実験止まりで、なかなか実際の実務で広く利用されるというところまで行かない。本講演では、そうした中で実際の実務で利用されているケース、実証実験で止まったケースなどを取り上げ、何が問題なのか、今後どう解決してくのか、今後期待される情報技術とその利用方法の可能性、等の課題について述べる。
<発表資料>
② (株)ネクスコ東日本エンジニアリング 技術開発部 研究主幹 藤原 博様
題名
高速道路の保全管理とICT
概要
(株)ネクスコ東日本エンジニアリングでは、高速道路の保全点検業務にICTを取り入れた“夢シス”(ユビキタス道路メンテナンス情報収集システム)の開発を進めている。この“夢シス”は、あらゆる道路構造物や道路施設に、点検や資産管理のための種々のセンサやRFIDを取付け、それらからの情報を無線によって走行車両や遠隔地に伝送する情報収集システムであり、道路に必要な情報を「いつでも、どこでも、だれでも」アクセスできるユビキタス環境を構築し、保全点検業務や管理業務の効率化・高度化とともに、お客様サービスの向上を図ることをコンセプトとしたシステムである。
③ 日立製作所 情報・通信システム社 ワイヤレスインフォ統括本部
統括本部長 木下 泰三様
題名
社会インフラ向けユビキタスセンサネット、RFIDの活用
概要
道路や橋梁等の社会インフラの「状態」や「変化」をリアルタイムに感知し、見える化を行い、適切なサービスやオペレーションに結びつけることができるユビキタスインフラ管理のサービス基盤である「無線センサネット」や「RFID(ICタグ)」の期待が高まりつつある。
日立の「センサネット」や「RFID(ICタグ)」の最新技術と、構造物の劣化監視、プラント・設備の異常監視、事前兆候発見や予防保全、電力などの自動検針、設備の位置管理等、「スマートファシリティ(設備予防保全)」「社会スマートメータ」実現への応用例について述べる。
<発表資料>