第2回 寡黙な被災地
2011-06-01
茨城県の被害
津波による落橋、広範な液状化など、かなりの被害を受けている茨城県ですが、東北地方の被害状況から「私たちが騒ぐのは申し訳ない」と黙って耐えています。しかし、地震による構造物のダメージは大きく、市民が利用する施設も閉鎖されている状況が続いています(写真:茨城県水戸生涯学習センター)。その場で生活していないと忘れてしまいがちですが、今もまだ不便な思いをしながら、コツコツと生活を立て直そうとしている方がたくさんいらっしゃいます。構造物をみると、民間施設も含め、耐震化を考えていなかった施設は利用できなくなったところが多いようで、安全、安心をどこまで考えるのか、経営判断のパラダイムも変わりつつあります。
資料提供: 国立大学法人茨城大学教育学部 本田敏明教授